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毛が伸びない愛犬も、かかりつけのサロンがあると安心!

毛が伸びない愛犬も、かかりつけのサロンがあると安心!
トリマー 田中 奈々子

2023/11/18

犬を家に迎え入れた飼い主さんは、まず愛犬のかかりつけとなる動物病院を探すことでしょう。動物病院は、病気予防のためのワクチン接種や定期的な健康診断、具合が悪いときの治療など、愛犬の健康を維持・管理するために欠かせない存在です。

しかし動物病院に通いさえすれば、愛犬の健康を維持・管理できるというわけではありません。愛犬には、さまざまなお手入れが必要になるからです。

愛犬の皮膚、被毛、爪などの目に見える部分のケアには、トリミングとグルーミングがあります。専門の知識と技術を身につけたプロに、トリミングやグルーミングをしてもらえるのが、トリミングサロンとかペットサロンなどと呼ばれているサロンです。

トリミングとは、犬の被毛をはさみ、バリカンなどの専門の道具を使ってきれいに切りそろえ、整えるケアです。グルーミングとは、ブラッシング、爪切り、シャンプー、歯磨きなどの全般的なケアのことです。

特にトリミングと聞くと、単に被毛をきれいに整えて見た目を美しくするだけのものだと思われるかもしれません。しかし、トリミングは単に外見を美しくするだけではなく、愛犬を衛生的な状態に維持させるためにとても役に立つケアです。

またサロンでは、トリミングの他に、爪切りや耳内の掃除などのグルーミングもしてもらえます。ぜひ、愛犬の衛生管理、健康の維持・管理のために、行きつけのサロンも見つけていただきたいと思います。では、サロンでのケアの効果について解説していきましょう。

被毛と皮膚

プードルやヨークシャーテリア、マルチーズ、チワワなどのシングルコートの犬の毛は、伸びる長さが決まっているダブルコートの犬とは異なり、毛が抜けるまで伸び続けます。そのため、定期的にトリミングを行わないと、毛が絡まって毛玉を作り、ひどくなるとフェルト状になってしまいます。そうなると被毛の通気性が著しく低下し、皮膚が蒸れ、皮膚炎や雑菌の増殖など、さまざまな皮膚トラブルの原因となります。

被毛がもつれたり毛玉やフェルト状になったりしてしまうのは、シングルコートの犬だけとは限りません。一見トリミングが必要なさそうに見える柴犬などの短毛種でも、抜け毛をしっかり取り除いてシャンプーをしなければ、被毛のトラブルが発生することがあるのです。またシャンプーに際しても、シャンプー剤をしっかりと洗い流したり、被毛を乾燥させたり、乾燥後の皮膚の保湿ケアなどを行わなければ、皮膚トラブルの原因に繋がります。

さらに、口元の長い毛をカットすることで食べかすが付きにくくなり、お尻周りの長い毛をカットすることで排泄物が付きにくくなり、被毛を全体的に適度な長さに調整することでノミやダニの繁殖が防ぎやすくなるなど、トリミングは愛犬を衛生的な状態に保つためにもとても役立ちます。(注:ノミやダニの繁殖は毛の長さに関係はないので、毛が短いと見つけやすくはなりますが、予防薬の活用をおすすめします。)

もちろん、飼い主さんがご自宅で愛犬をシャンプーし、トリミングすることも可能です。しかしさまざまなケースに対応できる専門の器具が揃っており、専門知識と技術を身につけたプロによるケアが受けられるサロンを活用することで、愛犬の被毛や皮膚のトラブルを防げます。

犬の爪は鎌のような形をしているため、伸びすぎると皮膚に刺さってしまうことがあります。また爪の中には神経や血管が通っており、爪と共に爪の中の神経や血管も伸びてしまいます。そのため爪を伸ばしすぎると、少し切っただけでも愛犬が痛がったり出血したりするようになってしまいます。

この他にも、爪が伸びすぎることで足の握りが悪くなり、そこから肘に負担がかかって体の歪みが生じるというケースもあります。爪の伸びすぎを予防するためには、定期的な爪切りが必要です。しかし中には、爪を切る際に体を拘束されるのを嫌い、爪切りを嫌がってじっとしていてくれない犬も多く、ご自身では愛犬の爪を切れないという飼い主さんも少なくありません。そんな場合も、サロンで爪切りを依頼することができます。

アメリカンコッカースパニエルやゴールデンレトリバー、シュナウザー、プードル、シーズーといった犬種は、定期的に耳内のケアをしないとトラブルが起こりがちです。耳内の汚れを放置すると、分泌物が溜まることで起こる痒みから、耳を搔きむしり細菌感染などのトラブルに繋がることも少なくありません。

犬の耳の皮膚は非常にデリケートなため、汚れているからといってゴシゴシ拭いてしまうと、炎症などを引き起こしやすいため注意が必要です。また犬の耳は人の耳と異なり、耳内がL字型をしています。綿棒などを使った場合、かえって耳垢を耳の奥に押し込んでしまってトラブルの原因になってしまう場合もあり得ます。耳内のケアも、サロンに連れていきプロに頼む方法がおすすめです。

まとめ

サロンでは、丁寧にシャンプーをしたり全身にドライヤーをあてたりするため、皮膚に異常があった際の発見率を高めることができます。また、皮膚以外にも口腔内や耳内、目など全身をくまなく見ることができるため、トリマーさんが病気を発見することも珍しくありません。サロンでは、シャンプーやカット以外にも、爪切りや肛門腺絞りなどを単品で頼むこともできますので、定期的に連れていき愛犬の健康管理に役立ててみてはいかがでしょうか。

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トリマー 田中 奈々子 (たなかななこ)

現在は狭山市にトリミングサロン グレースを構え、20年営業している。

母親がショードッグ(シェットランド シープドッグ)の育成をしていたため、私自身も幼少期よりドッグショーに携わる。
日本愛犬美容学校(現在は閉校)卒業後、母親の経営するサロンで経験を積み、その後独立。

トリミングサロンを経営する傍ら、保護犬、保護猫のボランティア活動を行う。
昨年、入間市武蔵藤沢に譲渡型保護猫カフェ にゃんこ基地を開業。

現在トリミングサロン、保護猫カフェの運営に加え、月に一度近くのトリマー仲間と共に県のセンターに収容されている子達のトリミングも行っている。

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