愛犬とお揃いのクリスマスディナーを作ろう
2023/12/14
薬膳の考えをベースにしたクリスマスディナー
「薬膳ごはん」と聞くと、少し難しいイメージを持っている方も多いかと思います。しかし。「薬膳ごはん」は体質や体調、季節に合わせた食材を使ったご飯のこと。そして使用する食材もスーパーで売っている食材で作ることができます。
今回は、愛犬用と飼い主さん用のクリスマスディナーを同じ食材を用いて作っていきます。選んだ食材は「豚のヒレ肉」「ブロッコリー」「人参」です。これらは全て「平性」の食材で、体を温めも冷ましもしない食材になります。
「動物性タンパク質」の選び方が重要
私は「愛犬のごはん相談」をお仕事でしているのですが、ご相談内容を伺って、各々アドバイスをさせていただく中、一番大切なのはメインの「動物性タンパク質の選び方」だと思っています。先ほども記載しましたが、食材には、体を温めるものや、冷ましてくれるもの、そしてそのどちらでもないものがあります。我が家の愛犬は、体に熱がこもりやすいので、温めも冷ましもしない「平性」の「豚肉」をメインに使っています。
また、今回はここでレシピもご紹介させていただくので、幅広い愛犬に食べていただくためにも「平性」の食材を選びました。若くて元気に動き回る愛犬には、体を熱くする「動物性タンパク質」を与えると、我が家の愛犬のように熱が体にこもって、それが原因で色々な不調になる場合もあるので注意してあげてください。
豚ヒレ肉のロースト 彩り野菜添え
今回のメニューは「豚ヒレ肉のロースト 彩り野菜添え」です。
<材料>
◎豚ヒレ肉 1本
◎ブロッコリー 1/2
◎人参 1/3
◎塩麹 適量
◎オリーブオイル 適量
◎にんにく 少々
◎パセリ等ハーブ 少々
<作り方>
1)豚ヒレ肉を愛犬用と人間用に切り分けます。愛犬用には塩麹のみを塗り込み、人間用には塩麹とにんにく、ハーブ類を塗り込み、ラップに包んで冷蔵庫で30分寝かします。
2)茹でたブロッコリーと人参をフードプロセッサーでみじん切りにします。(※愛犬が消化しやすいように細かくしてあげてください)
3)フライパンにオリーブオイルを引いて、愛犬用のみじん切りにした野菜を炒めます。火が通ったら、器に移します。そのままオリーブオイルを少し足して、次は人間用です。にんにくのみじん切りを加え、野菜を炒めます。そこに塩(我が家では燻製塩を利用)、昆布茶(ない場合は塩のみでもOK)を加えて味をつけていきます。
4)冷蔵庫に寝かしていたお肉は、180度の予熱のオーブンで20分焼き上げます。
5)最後にカットしたお肉と野菜を盛り付けて、お好みで亜麻仁油やオリーブオイルをかけて出来上がりです。
ワンポイントアドバイス
冬は「腎」が弱まりやすくなり、爪がもろくなったり、脱毛が多くなったり、関節炎やヘルニアなどにも注意が必要な季節です。この季節には「補腎」の食材や黒い食材を積極的に摂取することが大切です。例えばご紹介した豚ヒレ肉のローストに最後、黒胡麻を擦って振りかけたりしてあげるとより良い仕上がりになると思います。
愛犬と素敵なクリスマスを過ごしてください。
人と犬の健康アカデミー協会、代表理事。
愛犬の皮膚病に悩み、様々な対処法を試していたが、一向に改善が見られなかった。そんな時に「犬の薬膳ご飯」に出会う。愛犬のために中医学に基づいた「犬の薬膳ご飯」を学び、取り入れたところ数ヶ月で、愛犬の皮膚病が治る。
その後、もっと知識を深めていくために東洋医学やペット薬膳を学ぶ。
■犬の東洋医学生活管理士
■認定ペット薬膳管理士
■ATHAドッグアロマヘルスコーチ
■アニマルアロマアドバイザー
■和漢薬膳士
■漢方経絡リンパセラピスト
■愛玩動物飼養管理士
■ペットセイバー