犬の肉球にはケアが必要!理由やケアの方法を詳しく紹介します
2023/07/28
犬の肉球の役割
犬の肉球は、ぷにぷにしていてとても愛らしいですよね。
肉球は可愛らしいだけでなく、犬が日常生活をおくるために非常に重要な役割を持っています。
ここからは、肉球の役割を詳しく紹介します。
①衝撃から守る
犬の肉球は、角質層という硬い皮膚で覆われており、奥は厚い弾力性のある脂肪組織でできています。
その構造により、走ったり高いところから飛び降りたりする際のクッションの役割を担っています。
②体温調節
肉球は、犬の体で唯一汗を作ることのできる器官です。
人間は体全体から汗をかきますが、犬は肉球からのみ汗をかきます。
犬は、口を開けて浅い呼吸をするパウンティングと、肉球からの汗で体温調節をしています。
③ブレーキをかける
犬の肉球の表面は、細かいデコボコした構造になっています。
このデコボコした構造により、地面との摩擦が生まれブレーキをかけることができます。
犬の肉球のトラブル
犬の皮膚は人間よりも弱く、肉球も同様です。
地面に接触して刺激を受けやすい肉球は、定期的にケアをしないとトラブルが起こりやすいため注意が必要です。
ここでは、犬の肉球に見られるトラブルを紹介します。
乾燥・ひび割れ
犬の肉球は、アスファルトやフローリングなど硬い地面を歩いたり、乾燥したりすることで、肉球の表面が硬化・角質化してしまいます。
硬化・角質化した肉球は、滑り止めの効果が薄れるほか、ひび割れを起こし、酷い場合はひび割れから雑菌が入り感染症などを引き起こすことがあります。
ケガ
肉球は直接地面に触れる部分なので、熱くなったアスファルトで火傷をしたり、地面に落ちている物などを踏んでケガをしたりすることがあります。
愛犬が足の裏を気にしていたりしきりに舐めたりしている場合は、ケガをしている可能性があるため、状態を確認するようにしましょう。
指間炎(しかんえん)
指間炎とは、指の間の皮膚が炎症を起こしている状態です。
肉球の周りの皮膚は、汗や分泌物により、汚れや埃がつきやすくなっています。
このような汚れや細菌感染が原因で、炎症を引き起こします。
指間炎は痒みを伴うことが多いため、愛犬がしきりに患部を舐めたり気にしているようであれば、早めに動物病院を受診すると安心です。
犬の肉球のケア
犬の肉球をトラブルから守るためには、毎日のケアが欠かせません。
ここでは、肉球ケアの方法を紹介します。
清潔に保つ
犬の肉球は、地面に触れる場所や汗をかく器官であるため、汗などの分泌物やお散歩の際などで汚れやすくなっています。
お散歩の後は手足を洗うなどして、肉球や周辺部位を清潔に保つことが大切です。
また、家の中でも愛犬の歩く場所や寝床などはこまめに掃除をして、埃や雑菌、カビなどが発生して肉球に触れないよう、衛生的に保ちましょう。
保湿をする
犬の皮膚は人間よりも弱いため、少しの刺激でトラブルが発生しがちです。
特に乾燥するとひび割れを起こし、あかぎれや感染症などの原因に繋がります。
ひび割れを予防するためには、肉球クリームなどを使用して、保湿をすることが有効です。
犬用の保湿クリームを使い、マッサージするように肉球に優しく塗り込みます。
特に乾燥が激しい冬場は、毎日保湿をしてあげましょう。
注意点は、人間用のクリームは犬が舐めて口に入った際、健康に良くない成分が入っていることがあるため、必ず犬用の保湿クリームを使用してください。
まとめ
・犬の肉球は衝撃から守る、体温調節、ブレーキをかける役目がある
・肉球は乾燥やケガなどのトラブルが発生しやすい
・犬の肉球ケアは清潔に保つ、保湿クリームを塗るなどがある
犬の肉球は、日常生活を送るために欠かせない器官です。
肉球はアスファルトやフローリングなど硬い地面に接触することで、ひび割れなどのトラブルが起こりがちです。
愛犬の肉球の健康を守るためには、清潔に保つことや保湿ケアを行うことが大切です。
24時間急患対応の動物病院で、動物看護士として勤務。
その後、動物園やペットショップなど動物関連の勤務経験を得て、2016年よりwebライターとして活動。
飼い主さんが正しい知識でペットを飼育するための情報発信をしている。
保有資格
ドッグライフカウンセラー、愛玩動物救命士、愛玩動物搬送士、愛玩動物介護士
飼育経験
犬(ゴールデンレトリバー、ミックス)、猫(ミックス)、ハムスター(ゴールデン、ジャンガリアン)、インコ(セキセイインコ、オカメインコ、コザクラインコ)、鶏(ブロイラー)