犬は何歳からシニア(老犬)になるの?老化のサインや年齢早見表紹介
2023/07/27
犬は何歳からシニア(老犬)になるの?
犬の生涯は子犬期、成犬期、シニア期の3つに分類されます。
犬のシニア期(老犬)は、寿命の3分の2を過ぎた頃からはじまるとされ、7歳が目安です。
しかし、近年では日本で飼育される犬種が増えたこともあり、寿命が異なることからシニア期に入る年齢にも違いが出ています。
犬の大きさ別に見たシニア期に入る年齢の目安は、以下の通りです。
・超小型犬、小型犬(トイ・プードル、チワワ、ミニチュアダックスフンドなど):11歳から
・中型犬、大型犬(柴犬、ビーグル、ラブラドール・レトリバーなど):8歳から
・超大型犬(グレート・デーン、ボルゾイ、セントバーナードなど):6歳から
ほかにも、シニア期は年齢のほかに、見た目や行動でも確認することができます。
ここからは、犬の老化のサインについて紹介します。
老化のサイン
犬は7歳を過ぎたころから徐々に老化が始まり、以下のような変化が見られます。
・痩せる
・毛並み、毛艶が悪くなる
・白毛が増える
・歯が抜ける
・食欲が低下する
・寝ている時間が増える
・運動能力が低下する(足腰が弱くなる)
・免疫力が低下する
・視覚、嗅覚、味覚などの感覚が低下する
・消化器、泌尿器、生殖器の機能が低下する
犬はシニアになると、積極的に散歩に行きたがらず、寝ている時間が増えるようになります。
また、味覚の変化や消化機能の低下などから、ドッグフードの食いつきが悪くなることも珍しくありません。
また、見た目の変化としては痩せる、毛並みや毛艶が悪くなる、白毛が増える、歯が抜けるなどの変化が目立ちます。
ほかにも、免疫力が低下することから、病気の発症リスクが高まります。
犬の年齢早見表
犬はヒトより早く年を取ります。
また、小型、中型、大型犬によっても歳の取り方には違いがあります。
犬と人間の年齢比較表は、以下の通りです。
食事を見直す
シニア期に入ったら、毎日与えているドッグフードの見直しが重要です。
シニア犬に適したドッグフードは、高たんぱく低脂質な内容です。
シニア犬は成犬に比べ、運動量が減ることから、肥満になりがちです。
そのため、いままでより低脂質なフードに変える必要があります。
また、筋力や運動機能低下を予防するためにも、主原料には肉や魚を使用した、高たんぱくであることも大切です。
良質な肉や魚は、犬にとって消化に優れており、消化器官に負担をかけないためにもおすすめです。
ドッグフードの切り替え方
1.いつものフード8に新しいフード2の割合で混ぜる
2.健康状態を観察する(便の状態や嘔吐の有無など)
3.徐々に新しいフードの割合を増やしていく(異常があれば割合を戻す)
※全年齢対応のドッグフードの場合は、商品に合わせて給餌量を調節する
運動習慣を見直す
・時間や距離を短くしてもなるべく外に散歩に出かける
・家の中でも遊びながら体を動かす習慣をつける
犬はシニア期に入ると、散歩を嫌がるようになったり、寝てばかりいるようになったりします。
しかし、適度な運動をしないと筋力が低下し、寝たきりのリスクが高まります。
寝たきりを予防するためにも、時間や距離を工夫して散歩に出かけることや、室内でもおもちゃなどを活用して遊ぶ時間を設け、少しでも体を動かす習慣作りが大切です。
外に散歩に出かけることは、脳への刺激や太陽光による栄養補給などさまざまなメリットがあるため、無理のない程度で外に連れ出すことも大切です。
シニア期に合った環境を作ることが長生きの秘訣
・犬のシニア期は7歳が目安
・老化のサインは見た目や行動で分かる
・シニア期に入ったら食事や運動の見直しが大切
犬の老化は7歳頃からはじまり、見た目や行動に変化が現れます。
飼い主さんは、愛犬がシニアになっても健康で長生きできるよう、シニア期に合った環境づくりや飼育方法が大切です。
24時間急患対応の動物病院で、動物看護士として勤務。
その後、動物園やペットショップなど動物関連の勤務経験を得て、2016年よりwebライターとして活動。
飼い主さんが正しい知識でペットを飼育するための情報発信をしている。
保有資格
ドッグライフカウンセラー、愛玩動物救命士、愛玩動物搬送士、愛玩動物介護士
飼育経験
犬(ゴールデンレトリバー、ミックス)、猫(ミックス)、ハムスター(ゴールデン、ジャンガリアン)、インコ(セキセイインコ、オカメインコ、コザクラインコ)、鶏(ブロイラー)