犬LOVE

いつまでも元気で!
犬の健康情報サイト 犬LOVE

大切な愛犬が、年を重ねても健康で元気であるための情報を提供します。

会員登録 Instagram LINE MAIL

Share

Facebook Twitter login Line

アロマオイルを使って愛犬と健やかに過ごそう

アロマオイルを使って愛犬と健やかに過ごそう
獣医師・岩田まりこ

2023/08/04

アロマの種類

自然療法に興味をお待ちの飼い主さんも、そうでない飼い主さんも、アロマテラピーという言葉をご存じの方は多いのではないでしょうか?

「アロマ」と一口にといっても、実は、香りを楽しむ一般的な「アロマ(テラピー)」と、

治療を目的とした「メディカルアロマ」というものがあり、

それぞれ、アロマオイルの使い方も違ってきます。

わたしは香りを楽しむアロマも、リラックスしたり、気分を変えたりするのに使っています。そして獣医師なので、犬たちには治療法(植物療法)の一つとして「メディカルアロマ」を使っています。

犬にアロマ、使っていいの?

 

犬にアロマ、というと「犬にアロマの香りは強すぎるのでは?」とか「犬にアロマオイルを使って大丈夫?」という疑問がわくかもしれません。

犬は鼻がいい、という話は有名なので、「アロマの香りは強すぎるのでは?」と思われるのですが、そんなことはありません。

「鼻がいい」という言葉の解釈がちょっと難しいのですが、犬は人の千倍から一億倍も鼻がいいと言われ、臭いの情報処理を行なう嗅球とよばれる脳の部位が発達しています。

そして、「鼻がいい」とは、臭いを嗅ぎ分けたり、感知することが得意ということであって、「臭いを人間より100万倍強烈に感じている」とか「人間が感じ取れる100万倍遠くからでも嗅ぎ取れる」ということではありません。

「人が感じ取れる最小の物質が、さらに100万倍薄まっても感知できる」という意味です。

また、人間は退化していますが、フェロモンなどの化学物質を感じ取る部分が犬には残っているので、他の犬のおしりの臭いをクンクンします。これは、ヤコブソン器官というもので、嗅覚と味覚の中間に位置する感覚と言われています。

犬たちが、他の犬のうんちやおしっこのあとを、くんくん嗅ぐのは、そのうんちやおしっこが、とても大切な情報源だからなのです。

わたしたちが「くさい!!」で終わらせてしまうところを、彼らは脳をフル回転させ、情報を読み取ります。だから家では見たことないくらい、真剣な顔をしているはずです・・・。

「こんな感覚、一度は体験してみたいな〜」なんて思っいますよね!

そして注意点としては、興味をもってのぞきに来た愛犬に、アロマオイルの香りを原液で直接嗅がさせることはやめてくださいね。

びっくりして、アロマを警戒するようになってしまう可能性もあります。

具体的なメディカルアロマの使い方

さて、アロマオイルを愛犬に使っても大丈夫、ということは分かっても、犬にアロマを使う時はどんな使い方をするのか、思い浮かぶでしょうか?

「嗅がせる?」

「オイルマッサージする?」

実は、「メディカルアロマ」としての使い方は、ご自身でウォーター(化粧水のような)やクリーム、ジェルのような使い心地にしたものを、直接皮膚に塗ることが多いです。

例えば「免疫力アップ」や「痛み止め」など、体の中に作用させたいときは、耳の内側や患部に直接塗って使います。

そこから血中に入って効果が出ていきます。

膿皮症や外耳炎などの皮膚炎の子は患部に塗って、菌をやっつけたり、皮膚を元気にする目的で使います。

皆さんに馴染みが深い、リラックス効果のあるディフューザー(空中に散布する方法)は、空気中に広がるアロマオイルの濃度がとても薄いので、肺から血中に入って効くような作用はありません。

逆にいうと、飼い主さんがリラックスしたくて使っているディフューザーのアロマオイルを愛犬が吸ってしまい、体内に入って悪さをすることはありません。

しかし、愛犬にも香りの好き嫌いがあるので、もし嫌いだった時のために、ディフューザーを使う際は、愛犬が部屋から出ていける逃げ道を必ず作ってあげてください。

「メディカルアロマ」は、手足の冷えたシニア犬さんや、寝たきりの子の場合は、足湯という使い方もおススメです。

リラックス効果のあるアロマオイルを使って、飼い主さんと一緒に足湯をするのも、とても気持ち良いと思います。

反対に、愛犬に向いていない使い方は、人間のアロマオイルの使い方で有名なオイルマッサージです。

犬は人間と違って、体に汗をかかないので、オイルでマッサージすると油が皮膚に残って、酸化して臭いの元になったり、余分な油が皮膚に良くない影響を与えることもあります。

また、毛があるので、オイルをふき取ることも難しいですよね。

ネット検索などでは、アロマオイルに対するネガティブな話も出てきますが、犬に使わないアロマオイルさえ知っていれば、なにも難しくありませんし、必要以上に怖がることも、危ないこともありません。

このように、アロマオイルは正しい使い方をすれば、薬を減らしたり、お薬の前に補助的に使ったり、ケア用品として使えたり、とても便利なものになります。

少しだけ、学ぶことは必要ですが、香りに癒されながら愛犬も健康にできる、とても素敵なアイテムです。

ぜひ、愛犬との生活に取り入れてみてください!




<br />
<b>Warning</b>:  Undefined variable $current_name in <b>/home/r8989617/public_html/inulove.net/wp-content/themes/inulove/single.php</b> on line <b>100</b><br />
獣医師・岩田まりこ (いわた まりこ)

北里大学獣医畜産学部獣医学科卒業後16年間、動物病院、保健所に勤務。
東洋医学・マッサージ・メディカルアロマを使って、飼い主さん自身が「愛するペットの健康を自分の手で守る」ホームケア講座を主催。1,000頭以上の飼い主さんへ自然療法のアドバイスを実施。

Instagram

愛犬と暮らす家づくり無料相談 愛犬を守るための家づくりを提案します