シニア犬に散歩は必要?運動量や注意点など紹介します
2023/07/27
シニア犬にも散歩は必要?
愛犬もシニア期に入ると、散歩を嫌がるようになることがあります。
しかし、愛犬の健康を維持するためには、なるべく外へ散歩に連れ出す方がいいとされています。
外に散歩に行くことは、愛犬にとってさまざまなメリットがあります。
シニア犬が散歩で得られる健康効果は、主に以下の通りです。
- 筋肉の維持
- ストレス発散
- 脳神経の活性化
ここからは、上記の項目を詳しく説明します。
筋肉の維持
シニアになると、運動量が減ってしまいがちです。
運動量が減り筋肉が落ち、足腰が弱って寝たきりになるリスクが高まります。
外に散歩に行き適度な運動をすることは、シニア犬に多い足腰の筋力低下を予防し、寝たきりになるリスクを軽減することができます。
ストレス発散
犬はにおいを嗅ぐことで情報収集やほかの犬と会話をしていると考えられています。
散歩は犬にとっておしゃべりをしたりニュースを見たりすることと同じような効果が期待できます。
毎日家の中にこもっていては、愛犬も退屈でストレスを感じてしまいます。
シニア犬になっても、なるべく外に散歩に連れ出しストレスを発散させてあげましょう。
脳神経の活性化
外に散歩に出かけると、色々な景色を見たりほかの犬に会ったりするなど、家の中にいるより刺激が多く、脳の活性化に繋がります。
また、日光を浴びることで体内リズムや自律神経が整い、シニア犬に多い昼夜逆転などのとブルを予防、緩和する効果も期待できます。
シニア犬の散歩回数や時間は?
シニア犬の散歩は、愛犬の無理のない範囲で行うことが大切です。
1回10分程度を1日2〜3回、愛犬の歩幅に合わせて歩きましょう。
愛犬がもっと行きたがる場合には、様子を見ながら時間を延ばしても構いません。
散歩へ行く際の注意点
シニア犬を散歩に連れていく際、飼い主さんはどのようなことに気を付ければよいのでしょう。
シニア犬を散歩へ連れていく際の注意点は、主に以下の通りです。
- ウォーミングアップをする
- 負担の少ない散歩コースを選ぶ
- 体調や異変がないか観察する
- 気温や湿度に注意する
ここからは、上記の項目を詳しく説明します。
ウォーミングアップをする
シニア犬になると、いきなり運動をすることは心臓に負担がかかり良くありません。
室内を歩かせたり、関節を伸ばすなどのストレッチをしたりして体を温めてから散歩に出かけましょう。
負担の少ない散歩コースを選ぶ
シニア犬の散歩には、足腰に負担のかからないコース選びが大切です。
段差や坂道が少ない、足場の悪い道や人込み、車通りの多い道を避ける、途中で休憩ができる場所など、シニア犬に配慮した散歩コースを選びましょう。
体調や異変がないか観察する
シニア犬になると、その日によって体調が良い日や優れない日がでてくることがあります。体調が優れないように感じた際は、無理をせず時間を短縮したり散歩を中止したりすることも必要です。
また、散歩中や散歩後の体調に異変がないかを観察することも大切です。
外気温や湿度に注意する
シニア犬になると、体温調節も成犬に比べ難しくなります。
犬は人間より地面からの照り返しや湿気を受けやすいため、注意が必要です。
夏場は直射日光の当たらない朝や夕方、冬場は暖かい日中に連れていきましょう。
また、散歩の途中で休憩をしたり水分補給をしたりすることも大切です。
歩けない(散歩を嫌がる)場合はどうすればいい?
シニア犬になると、散歩を嫌がる子も少なくありません。
しかし、散歩には愛犬の健康を維持するためのメリットが多くあります。
首輪の場合はハーネスに変えると、足腰の補助や体にかかる負担が少なくなるため、シニア犬の散歩時に適しています。
また、寝たきりの場合や歩くことが難しい場合は、抱っこやカートに乗せて外へ出かけるだけでも、脳への刺激やストレス解消などの効果が期待できます。
まとめ
- シニア犬にも散歩は必要
- 散歩には筋肉の維持やストレス解消などのメリットがある
- シニア犬の散歩は10分程度を1日2~3回に分けておこなう
- 愛犬の体調や外気温、散歩コース選びなどに注意する
- 歩くのが難しい場合ははハーネスにしたり、抱っこやカートに乗せたりするなどの工夫をする
愛犬がシニア期に入ると、散歩を嫌がる場合があります。
しかし、散歩にはさまざまな健康効果が期待できるため、なるべく毎日散歩に連れ出すことをおすすめします。
シニア犬を散歩に連れ出す際には、体調や散歩コース、外気温などに注意し、愛犬の負担にならないように工夫をすることが大切です。
24時間急患対応の動物病院で、動物看護士として勤務。
その後、動物園やペットショップなど動物関連の勤務経験を得て、2016年よりwebライターとして活動。
飼い主さんが正しい知識でペットを飼育するための情報発信をしている。
保有資格
ドッグライフカウンセラー、愛玩動物救命士、愛玩動物搬送士、愛玩動物介護士
飼育経験
犬(ゴールデンレトリバー、ミックス)、猫(ミックス)、ハムスター(ゴールデン、ジャンガリアン)、インコ(セキセイインコ、オカメインコ、コザクラインコ)、鶏(ブロイラー)