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初めての手作りご飯、何をどう作ればいい?

初めての手作りご飯、何をどう作ればいい?
人と犬の健康アカデミー協会 西野由香

2023/07/29

初めて手作りご飯を作る場合、栄養バランスやカロリーなど、色々と不安なことがたくさんあると思います。

何をどう作ればいいのか?まずは、薬膳の考えをご紹介しながらお伝えさせていただきます。

あなたの愛犬は、どんな体質?

私は中医学に基づいた薬膳の考えから、愛犬の手作りご飯を作っています。

薬膳では、まずは愛犬の体質や体調を把握して、その子に合う食材を選んだご飯を与えましょうという考え方です。

我が家の愛犬で考えてみると、薬膳のご飯を取り入れる前は、皮膚の炎症が酷く、耳もすぐにグジュグジュになり、他のお友達ワンコに比べて、暑がりでした。いつも涼しい場所を求め、お水も他の子よりたくさん飲んでいました。

また当時は、今より体重も5キロ近く多く、太り気味。お散歩してもすぐに疲れてしまうのか?冷たいアスファルトにお腹を擦りつけるようにして休憩することが多々ありました。

(※今は、散歩中にアスファルトにお腹を擦り付けることは全くなくなりました。つまりお腹が熱かった状態が解消されたと思っています)

これらから、我が家の愛犬は、熱ごもりをしやすく、むくみもあり、体が常に熱くなっている状態であると判断しました。

皆さんの愛犬の状態はどうでしょうか?

冷房をつけていると暖かい場所へ移動するようであれば、寒がりさん、陽虚タイプなのかもしれません。

すぐに体調を崩したり、疲れやすかったり、食が細い場合は、中医学でいう「気」が不足している気虚タイプなのかもしれません。

分離不安が酷く、物音に敏感だったりする場合は、気がスムーズに流れない、気滞タイプなのかもしれません。

皆さんの愛犬がどんな体質なのか?ご自身で判断しにくい場合は、東洋医学を取り入れている獣医師さんや、中医学や薬膳を学んでいる専門家にカウンセリングなどをしてもらうと、良いと思います。

手作りご飯には、どんな食材を選べばいいの?

※上記の写真はイメージです。ネギ類は愛犬に与えてはいけない食材なので注意してください。

身近にある食材には、それぞれ性味や効能があります。

体を温める食材や、冷ましてくれる食材、どちらでもない食材。

さらに五味といい、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味と大きく5つに分類されています。

また、我が家の愛犬で言うと、熱がこもりやすいので、そのような場合は、熱を取り除いてくれる「清熱」という効能がある食材(トマト、冬瓜、セロリetc)などを選んであげて、愛犬の体調に適した効能の食材を選んであげることをお勧めします。

特にご飯のメインになってくるお肉やお魚類の性味や効能を把握することはとても大切です。

体を温めるお肉は、ラム肉、鹿肉、鶏肉。体を冷ましてくれるお肉は馬肉。どちらでもない平性のお肉は、豚肉や牛肉です。

身近な食材でOK!健康な成犬のためのご飯レシピ

持病があったり、アレルギーがある場合は、まずは、飼い主さんがしっかりとご飯に関する知識を得てから、愛犬のためのご飯を作ってあげてください。

持病があっても、アレルギーがあっても、飼い主さんが正しい知識を得て、与える食材や与え方を間違えなければ、愛情たっぷりの手作りご飯は、愛犬にとって最高のご褒美です。

今回は、健康な5kgの成犬向けレシピをご紹介します。(1日に摂取したいカロリー合計375kcal前後で作っています)

また、選んだ食材は、体を温めも冷ましもしない平性の食材でレシピを作りました。

※こちらの写真は、材料を分量分に計ったものです。

炊いたご飯だけ写真に入っていませんのでご了承ください。

<材料>

豚もも肉の赤身 200g

炊いた白米ご飯 30g

キャベツ    20g

人参      10g

しめじ     10g

オリーブオイル 2g

黒胡麻     2g

<作り方>

1)フライパンにオリーブオイルをひき、細かく切った豚もも肉の赤みを炒める。

2)そこへ、キャベツと人参、しめじをフードプロセッサーで細かくしたものを加えてよく炒める。※しめじなどきのこ類は、できるだけ細かくして熱をしっかり通してください。

3)さらに炊いた白米ご飯を加えて、和えていく。

4)粗熱を取ったら器に盛り付け、最後に黒胡麻をできれば、その場で擦ってふりかける。

こちらのレシピは5kgの健康な成犬の1日分の分量になっています。

愛犬の体重に合わせて分量を調整して、初めての手作りご飯にチャレンジしてみてください。

偏った食材にならないように

ご紹介したレシピは、あくまでも一例です。

市販のフードから手作りご飯へ切り替える場合は、最初はトッピングなどから始めて、様子を見ながら切り替えてあげてください。

持病やアレルギーがない場合は、旬の野菜などを入れて、バランスよく食材を与えるのもおすすめです。

我が家では、週に1回程度、魚をメインにすることもあります。

魚も、毎回骨などを取り除いて与えるのは、手間がかかるので、お魚をミンチにしてハンバーグにし、オーブンで焼いたものを冷凍をしています。写真がその実物です。

この魚ハンバーグには、フードプロセッサーで細かくした、人参やレンコン、山芋も入っています。

このようにハンバーグにすることで、手軽にお魚を与えることができます。

毎日、愛犬の体調を確認することが大切

手作りご飯は、カロリー計算など大変だと思われがちですが、何度か作っていくうちに、お肉やお魚のタンパク質の量や、お野菜とのバランスも、目分量で調整ができてくると思います。但し、必ず日々の愛犬の健康状態や、体重管理は欠かさないようにしてください。

うちの愛犬の体重測定は、大型犬なので動物病院へ行かないと計れませんが、横から見たスタイル、真上から見たスタイル、お腹のお肉のつき方や、肋骨の見え方などをチェックして「少し太ったかな?」と思ったら、少し量を減らすなどの調整をしています。

飼い主さんは、一番身近にいる愛犬の理解者です。

愛犬は言葉を発することができませんので、日々の観察で少しでもおかしいな?と思ったら、動物病院を受診したり、専門家へ相談するようにしてみてください。




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人と犬の健康アカデミー協会 西野由香 (にしのゆか)

人と犬の健康アカデミー協会、代表理事。

愛犬の皮膚病に悩み、様々な対処法を試していたが、一向に改善が見られなかった。そんな時に「犬の薬膳ご飯」に出会う。愛犬のために中医学に基づいた「犬の薬膳ご飯」を学び、取り入れたところ数ヶ月で、愛犬の皮膚病が治る。
その後、もっと知識を深めていくために東洋医学やペット薬膳を学ぶ。


■犬の東洋医学生活管理士
■認定ペット薬膳管理士
■ATHAドッグアロマヘルスコーチ
■アニマルアロマアドバイザー
■和漢薬膳士
■漢方経絡リンパセラピスト
■愛玩動物飼養管理士
■ペットセイバー

人と犬の健康教室  / 人と犬の健康アカデミー協会 公式HP

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