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愛犬が健康で長生きできるためには定期的な健康診断がおすすめ!

愛犬が健康で長生きできるためには定期的な健康診断がおすすめ!
犬LOVE編集部 増田暢子

2024/03/08

皆さんは、愛犬に定期的な健康診断を受けさせていますか。「嫌がる愛犬に負担をかけたくない」とか「年だからしかたない」といった理由で、動物病院に行くことを避けてしまってはいませんか。

たしかに、犬にとって動物病院は行きたい場所ではありません。消毒薬などのニオイがし、白衣を着た人たちに押さえつけられて体中を触られ、痛い注射をされることもあるからです。しかし、長い目で愛犬の生涯を考えると、通院や健康診断はデメリットよりもメリットの方が多く、愛犬のためになるのです。

今回は、愛犬に定期的に健康診断を受けさせることについて、考えてみたいと思います。

意図せぬ虐待をしないためにも必要な健康診断

:バーニーズ・マウンテン・ドッグ

動物の病変組織検査や病理解剖で「病気の原因や体内で何が起きて死に至ったのか」を調べる獣医病理医という種類の獣医師がいます。その獣医病理医が書いた『死んだ動物の体の中で起こっていたこと』という書籍に書かれていた、10歳でなくなったバーニーズ・マウンテン・ドッグの話しがとても印象的でした。

その犬は肺の半分が腫瘍に侵され、心臓にはおびただしい数のフィラリアが寄生していました。また右後ろ足の皮膚にも腫瘍があり、これが肺に転移したことも分かりました。この犬は、かなりの苦痛に耐えながら生活し、死んでいったはずです。

飼い主さんは、1年前から愛犬が咳をしたり疲れやすくなったこと、また数か月前には後ろ足にしこりができたことにも気付いていました。しかし、年のせいだとかただのイボだと考え、病院には連れて行きませんでした。

もし気付いた時点で診てもらっていたら、腫瘍の転移を防げたかもしれません。それどころか、きちんと予防をしていればフィラリアに感染することはなかったはずです。

犬は、体調が悪いことを知らせません。むしろ隠そうとします。この飼い主さんは愛犬を愛していましたが、犬のことを積極的に知ろうとはしなかったのでしょう。まさに「意図せぬ虐待」です。こんな不幸を招かないためにも、ご家庭での身体チェックや定期的な健康診断を、ぜひ積極的に考えてください。

ご家庭でできる日頃のチェック

犬の口内をチェックする飼い主

犬には、ライフステージごとにかかりやすい病気があります。例えば、免疫力の低い子犬期には感染症に、健康で活発な成年期でも外耳炎や歯周病に、再び免疫力が下がり始めるシニア期以降は白内障や腫瘍、糖尿病などにかかりやすくなります。

感染症は主に嘔吐や下痢、食欲低下、体重減少、元気消失といった症状が見られます。外耳炎になるとしきりに耳を掻き、耳垢が増えて強烈なニオイがするようになります。歯周病もひどい口臭がして、歯茎が赤く腫れて出血したり歯がぐらぐらしてきます。

白内障は、歩くときに物にぶつかったり目が白く濁って見えたりしてきます。腫瘍はできた場所によって下痢、嘔吐、便秘、イボやしこり、元気消失、食欲低下、体重減少、咳、くしゃみ、鼻血、血尿などのさまざまな症状が見られます。糖尿病は多飲多尿、食欲低下、体重減少、嘔吐といった症状が見られます。

これらの症状が見られた場合は、できるだけ早く動物病院で診てもらいましょう。日頃から、下記のような観点で愛犬の身体チェックをすることで、早く気付けるようになります。
・食事量や飲水量と体重および体格の変化
・目、耳、鼻、口の中の状態やニオイの変化
・イボやしこりの有無
・下痢、嘔吐、便秘といった消化器症状の有無
・呼吸の変化や咳の有無

病院で行う検査の種類

エコー検査を受ける犬

目に見える症状だけでは把握しづらい病気の予兆をいち早く見つけるためには、動物病院での検査も必要です。動物病院で行える検査項目には、下記があります。

①問診および触診
獣医師が飼い主さんから愛犬の普段の様子や気になる様子をヒアリングする問診と、直接犬の体を見、触り、聴診器で体内の音を聞いて、健康状態を確認します。

②血液学検査
血液を顕微鏡等で観察し、赤血球、白血球、血小板の数や形態、貧血状態、感染の有無をチェックします。

③血液生化学検査
血液中の化学物質量を測定し、肝臓や腎臓などの各臓器の機能を確認します。

④便検査
便から内部寄生虫感染の有無や消化状態、腸内の細菌バランスなどを診断します。

⑤尿検査
尿から濃さ(比重)、血液や細菌が混じっていないかなどを調べ、泌尿器系の病気や糖尿病の診断を行います。

⑥X線(レントゲン)検査
X線を照射して体内の状態を撮影し、各臓器の位置や大きさ、数を確認します。また、臓器内に結石ができているか否かも確認できます。

⑦超音波(エコー)検査
体の表面からお腹の中に超音波を照射し、その反応を画像化することで、お腹の中の臓器や心臓の状態を確認します。動きに強く、特に心臓の検査に向いています。

⑧内視鏡検査
小型のレンズを付けた管を体内に挿入し、胃や腸の病変を直接見て炎症や出血の有無を確認します。犬の場合は全身麻酔が必要です。

⑨CT検査
X線を利用した画像検査ですが、体の周囲を360℃回転してスキャンするため、データをコンピュータで立体像に再構築できます。また胸やお腹が深くて超音波では検査しづらい大型犬の胸やお腹の中も、しっかり撮影できます。一般的なCTの場合、犬は全身麻酔が必要です。

これらの検査を健康なときから定期的に受けておくことで、愛犬が健康時の状態を正確に把握でき、かつ外見上からは分からない病気の兆候も、血液や尿の成分の変化などからいち早く察知できるようになります。

つまり、健康診断は必ずしも病気を見つけるためだけではなく、これから起こり得るリスクの高い愛犬の病気を予防するための、生活習慣頭の改善などにも役立つのです。

愛犬の年齢や健康状態によってカスタマイズできる検査項目

獣医師と相談する飼い主

最初の健康診断は、生後半年の頃に、去勢・避妊手術と一緒に行うとよいでしょう。その後は、最低でも1年に1回の定期的な健康診断をおすすめします。シニア期に入ると徐々に免疫力が下がり、病気やケガをしやすくなるため、シニア期に入る少し前ころから、年に2回以上に増やすことをおすすめします。

犬の検査にはたくさんの項目がありますが、毎回全ての検査をする必要はありません。若くて元気な頃でも、最低限①問診および触診、②血液学検査、④便検査は必要でしょう。成犬期の中頃以降からは③血液生化学検査や⑤尿検査、⑥X線検査を、シニア期に入る頃には⑦超音波検査も追加することをおすすめします。

⑧内視鏡検査や⑨CT検査は、検査結果に応じて必要であれば受けることをすすられるかもしれません。

検査項目はかかりつけの獣医師と相談し、愛犬の年齢や健康状態、そして検査費用も含めた総合的な判断でカスタマイズしてもらいましょう。持病のある犬の場合、普段の通院で検査を受けているため、若干の項目だけで十分かもしれません。

もちろん、定期的な健康診断だけで完璧に健康管理できるわけではありません。毎日の歯磨きや散歩・適度な運動の習慣化、安心して眠れる環境作り、体質にあったフード選びといったことにも気を配り、愛犬が健康に長生きできるようサポートしてあげましょう。

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犬LOVE編集部 増田暢子 (ますだのぶこ)

子どもの頃から動物が好きで、特に高校時代にはコンラート・ローレンツ博士の著作にはまり、動物行動学に興味を持つ。大学では畜産を専攻し、乳牛の世話や豚の種付けから出産、子豚の飼育までといった貴重な経験をする。

一旦就職し保護猫3匹と共に暮らしていたが、最後の子が慢性腎不全に加えて脳腫瘍を発症したのを機に、看病に専念しようと退職し、看病の傍ら伴侶動物に関する資格を取得。現在は、動物関係を中心としたWEBライターとして活動。

<所有資格>

・小動物看護士
・小動物介護士
・ペット飼育管理士
・ドッグシッター
・キャットケアスペシャリスト
・キャットシッター

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