愛犬ごはんのトッピングに生野菜は有り?無?
2023/08/12
なんだか食欲振るわない時や気分を変えてあげたい時など愛犬のごはんの野菜のトッピングをしますね。中にはダイエットのためにトッピングをされている方もいるでしょう。今回はトッピングする野菜の調理方法についてです。
野菜は生それとも茹でる?愛犬にとってベストはどっち?
愛犬に野菜を食べさせる時は、必ず加熱してください。加熱の目安は「指で簡単につぶれる程度」です。私達の食事として考えてみると、ちょっと歯ごたえや食感が失われ、茹ですぎた、失敗したと感じるほどの柔らかさです。
さらにこの柔らかく茹でた野菜は1㎝以下に小さく刻みます。フードプロセッサーやみじん切り機があるととても便利で簡単です。
なぜ生野菜を食べさせてはいけないのか?
野菜は加熱したり、洗浄することでビタミンを消失してしまい、栄養価がさがります。だからこそ新鮮な野菜は生のままで食べる方がよいといわれています。
しかしこの原理は人間に向けた正論であって、野生環境下で暮らす肉食動物には正しい情報ではありません。
なぜなら、彼らは本来棲息していた野生環境下では生野菜を食べないからです。そのため、内臓機能も生野菜を食べることに適応しきれていません。
野生環境下で暮らす肉食動物ももちろんビタミンが必須栄養素ですから、草花、野菜を食べますが、その方法は獲物となった草食動物を通じて間接的に摂取します。草食動物が体内で途中まで消化した草花、野菜を摂取するので、この時点ですでに生野菜とは形状が異なっています。ある程度消化が進んでいるという点が大きなポイントです。
このような理由から愛犬に野菜を食べさせる時はできる限り柔らかく茹で、小さく刻みましょう。
甘みのある野菜は犬の大好物!でもカロリーには要注意
さつまいもやカボチャが大好物という犬も多いでしょう。最近は犬用にカボチャスープやさつまいものオヤツ、焼き芋などもたくさん販売されています。
栄養価が高く、愛犬の大好物ともなれば毎日でも食べさせてあげたいと思いがちですが、実は甘みのある野菜を犬に食べさせる場合、給与量に注意しなければなりません。
なぜならカロリー、糖分が高いからです。
もしダイエット中の愛犬に野菜を食べさせる時、さつまいもやカボチャを選んでいたら、それはダイエットの効果にはつながりません。
ダイエットやドッグフードの代用品として低カロリーな野菜を場合は食べさせたい場合は
・キャベツ
・ほうれん草
・小松菜
・レタス
などの葉物野菜がオススメです。食欲旺盛な犬には葉物野菜は食べ応えが無く、味も薄いので物足りなく思えるとは思いますが、カロリーの低さは高評価できます。
野菜は必ず食べさせるべき?ドッグフードだけでは足りない?
SNSや専門家監修のHPなどで手作りご飯レシピなどを目にすると、やっぱり愛犬には手作りご飯をたべさせるべき?ドライフードに野菜のトッピングは必ず必要?と不安に感じる方もいるでしょう。
野菜をトッピングすべきか?栄養バランスが整っているかは、ドッグフードのパッケージを確認し「総合栄養食」と記載されているかどうかで答えが変わります。
総合栄養食と記載されている場合は、このドッグフードと水だけで犬が必要とする栄養素をバランス良く摂取できると証明されているので、あえて野菜をトッピングする必要はありません。
もし愛犬のドッグフードが
・「総合栄養食」の記載がない
・犬副食と書かれている
・肉や魚など単品の原材料で作られている
という場合は不足しがちな栄養素を補うために野菜のトッピングをオススメします。
どんな野菜を選べばいい?迷った時は色で決める
実際に野菜のトッピングに挑戦してみると、気がつくといつも同じ野菜ばかり選んでしまうということはありませんか?
愛犬に美味しく、楽しく、健康的な食生活を送ってもらうためには、野菜のトッピングにもバリエーションが欲しいものです。
もしどんな野菜を選んだらいいかわからないという時は、野菜の「色」で選ぶ、毎日違った色の野菜をトッピングすると考えると気軽に取り組むことができます。野菜の「色」はそれぞれの野菜が持つ栄養素で決まります。
例えばパプリカには白から黒までの全9色があり、それぞれの色で含有ビタミン量が違っています。
野菜を品種や栄養素で細かく分析し、献立を決めるのはとても面倒で難しいことですから。こんな風に色で選ぶ、できる限りカラフルなごはんを作ると考えてみてください。
まとめ
野菜が健康にいいということは当然ですが、だからこそその栄養素を存分に活かすことができるように、犬には犬にあった食べさせ方が大切です。指でつぶれる位の調理法や色で野菜を選ぶなどを知っておくと愛犬ごはんのトッピングを考えるのも楽しい時間になるでしょう。
大学在学中にイギリスへドッグトレーニングの勉強のため、短期留学。生体販売・ペットショップ店長・トリマー・トレーナー・新規事業開発・成田空港内ペットホテル開業に伴うプロジェクトリーダー・ペット関連用品の開発など、国内最大手のペット関連企業において経験。独立開業後は、WEBサイト、雑誌などへコラム執筆や企業顧問、商品開発、各種マーケティング業、専門学校講師を勤めています。
ゴールデンレトリバー(サーフ&海)、チワワ、猫と全員元保護犬、猫達とペットライフがもっと楽しく、もっと快適になるよう目指しています。
保有資格:
●愛玩動物飼養管理士
●トリマー
●トレーナー
●アロマセラピスト
●ホリスティックケアカウンセラー
●ペット食育士
●ペット災害危機管理士
●マウスケアメンター
●一般社団法人日本ペット用品工業会認定 ペット用品販売士
●ペットロスケアアドバイザー
●セラピードッグトレーナー
●動物葬祭ディレクター
●ペット共生住宅管理士