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愛犬の足腰ケアの大切さ!未病を防ぐ習慣づくり

愛犬の足腰ケアの大切さ!未病を防ぐ習慣づくり
犬の東洋医学生活管理士・薬膳管理士 西野由香

2024/05/07

愛犬の足腰の病気をご存知ですか?

◾️椎間板ヘルニア
腰以外でも首や背骨にも起こる可能性があります。歩く時にキャンと鳴いたり、歩くことができなくなったり症状は様々ですが、激しい運動や加齢で椎間板が変形して脊髄を圧迫する病気です。

◾️パテラ(膝蓋骨脱臼)
膝のお皿の部分の膝蓋骨が外れてしまい、正しい位置にない状態を言います。症状によってグレードがあり、手術が必要になってしまう場合もあります。

◾️股関節形成不全
股関節が緩んだ状態で形成されていき関節軟骨が損傷されたり、関節の可動域が減り、フラフラとした歩き方になってしまいます。

◾️前十字靭帯損傷・断裂
靭帯の一つである前十字が、損傷したり断裂してしまった病気です。再生ができないため、この病気になった場合は手術が必要になってきます。

◾️馬尾症候群
椎間板ヘルニアのように、一番後にある腰椎や仙椎部で脊髄を圧迫してしまう病気です。

これらの病気は手術を行なったり、内科的療法などもありますが、いずれも愛犬にとっては大きな負担になってきます。

我が家の愛犬は3つの病気を発症

実は我が家の愛犬は上記の病気の中の「股関節形成不全」「前十字靭帯損傷」「馬尾症候群」であると6年前に診断をされました。
そして、一番ひどかった「前十字靭帯損傷」の手術をすることになりました。
手術方法はTPLO式で行いました。


上記の写真は、手術後、まだ麻酔が効いて寝ている愛犬の写真と、TPLO式でプレートが入った状態の写真です。

3つの病気の原因は

・体重が足腰に負担をかけていた(つまり太った状態)
・フローリングで遊びすぎた

が原因であると考えています。

当時の私は、ペット薬膳を学び、愛犬の皮膚病が治り、美味しくご飯を食べてくれていたのが嬉しくてたまらず、色々ご飯を作って、今の体重より5キロも太っている状態でした、、、

そして、一番愛犬が遊ぶ場所はフローリングに滑り止めのワックスを引くだけの対処しかできていませんでした、、、

愛犬が手術をしなくてはならなくなったのは、全て私のせいなので、深く深く反省をしました。

飼い主さんが後悔しないために


私のこの経験は、ぜひ、多くの飼い主さんに知っていただきたいと思っています。

愛犬を病気にさせてしまう原因の何割かは、私たち飼い主が正しい知識を持っていなかったり、間違った認識をしていたり、ただただ「可愛いから」「楽しそうだから」を優先してしまっているからだと思うのです。

そして「あれ?おかしいな」と気づいた時には、病気が悪化してしまっていることも少なくないはずです。

例えば、私が東洋医学や未病のことを学ぶ前に、誰かから聞いたことがあるのですが

「犬の爪は切らなくていいのよ、アスファルトで削れるから」

という話がありました。。。

いえいえ、爪が伸び切ってしまえば、力がうまくかけられず、歩き方がおかしくなりますし、その影響で足腰に影響が出ることもあります。

また、冒頭に記載した足腰の病気の原因として大きく

①普段の環境
②加齢
③遺伝

などが考えられますが

①の普段の環境では

「激しい運動やジャンプ」「高いところから飛び降りる」「フローリングなど滑る場所で遊ぶ」など、私たち飼い主が、制御できる要因も多々あります。

ぜひ、運動や遊びをする際は、滑らない場所や、土や草の上などで遊ばせてあげてください。

また②の加齢も実は、飼い主である私たちで予防をすることができます。

愛犬の加齢スピードを遅らせるために


私たち人間も、寿命や健康寿命が年々伸びています。
その要因は医療の発達はもちろんですが、未病を防ぐという習慣が一般的になったからだと私は考えています。

未病を防ぐために「バランスの摂れた食事」や「適度な運動」「ストレスの軽減」なども配慮するように病院などでも呼びかけられています。

これは愛犬も同様です!

「バランスの摂れた食事」「適度な運動」「ストレスの軽減」を飼い主さんが工夫してあげることで、加齢のスピードは緩やかになっていきます。

特に足腰に関しては、シニアになっても適度な筋肉があることが大変重要です。

では、どのようにして筋肉をつければいいのでしょう?

・毎日のお散歩を工夫する

「たくさん走らせる?」「プロテインを飲ませる?」と考えられる方もいるかもしれませんが、まずは毎日のお散歩を欠かさないこと、そして、公園などで少し傾斜のある芝生などを活用して、特に後脚を鍛えてあげてください。ゆっくりと斜めに登っていくなどすることで後脚に力が入ることを感じながら散歩してあげるのがおすすめです。

・お家の中の遊びも工夫する

家の中でソファやベッドから飛び降りたりして遊ぶのではなく、障害物を置いて、その上を跨ぐようにすることで足をあげて歩けるようにしてあげましょう。人間もそうですが、引き摺ったような歩き方ではなく、きちんと足をあげて歩く習慣をつけることで筋肉もついてきます。

・運動後はマッサージ

お散歩や運動をした後は、筋肉を緩めてあげてマッサージをしてあげてください。疲れた状態のままにすると、筋肉がこわばってしまい、体がカチカチになり逆効果になる場合もあります。足の曲げ伸ばしをゆっくりとしてあげるのもおすすめです。

適度な筋肉があれば、代謝も上がりますし、シニアになっても運動も続けられます。

まとめ

先ほど、我が家の愛犬は「前十字靭帯損傷」の他に「股関節形成不全」「馬尾症候群」という病気も診断されていました。しかしお陰様で軽傷だったこともあり

その後、体重を落とし、適度な運動をし、筋肉をつけたお陰で、他の2つの病気の症状は出ていません。

もう一つの要因は「前十字靭帯損傷」の手術をしたことで、愛犬の歩き方も正しい状態になり、姿勢も正しい形になったことで、他の部分への圧迫がなくなったのだと考えています。

我が家の場合は、手術をして愛犬に辛い思いをさせてしまったのですが、ぜひ、皆さんにはそうなる前に、普段の生活を見直してみたり、筋肉をつけるような運動を取り入れていただければと思っています。

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犬の東洋医学生活管理士・薬膳管理士 西野由香 (にしのゆか)

愛犬の皮膚病に悩み、様々な対処法を試していたが、一向に改善が見られなかった。そんな時に「犬の薬膳ご飯」に出会う。愛犬のために中医学に基づいた「犬の薬膳ご飯」を学び、取り入れたところ数ヶ月で、愛犬の皮膚病が治る。
その後、もっと知識を深めていくために東洋医学やペット薬膳を学ぶ。



■PYIAペット薬膳国際協会 認定ペット薬膳管理士
■一般社団法人和漢薬膳食医学会 和漢薬膳士
■公益社団法人日本愛玩動物協会 愛玩動物飼養管理士
■全日本動物専門教育協会 犬の東洋医学生活管理士

人と犬の健康アカデミー協会 代表理事

人と犬の薬膳教室  / 人と犬の健康アカデミー協会 公式HP

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