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愛犬の食事は散歩に出かける前に!食事と運動のタイミング

愛犬の食事は散歩に出かける前に!食事と運動のタイミング
トリマー・トレーナー 大谷 幸代

2023/07/26

食事と散歩のどちらを先に済ませていますか?実は犬の内臓の構造を考えると、食事は散歩後に与えるべきといえます。特にシニア犬は加齢とともに内臓機能の衰えも始まっているので、どちらを先に済ませるかは大事なポイントです。今回はシニア犬が健康で快適に暮らすための生活リズムについて詳しくお話させていただきます。

ドライフードはお腹の中で3~5倍に膨張します

愛犬の主食にドライフードを与えている方は多いでしょう。手軽に栄養バランスの整った食事ができる上に、適度な固さは歯垢や歯石付着予防も期待できます。

実はドライフードは、長期間品質を保持するために、含有水分量を極限まで減らすよう工夫されています。

本来、肉や魚、野菜などの食材には60~70%の水分が含まれているものの、高温で加熱することで、含有水分量を10%以下に減らすことができ、この製法で作られたのがドライフードです。

ドライフードに本来含まれているべき水分を再度吸収させると、乾燥状態の3~5倍にまで膨張します。

愛犬がまだ子犬だった頃、ドライフードをふやかして与えていた時期はありませんか?

このとき、水を含んだドライフードは驚くほど大量に量が増えたはずです。

実はこの膨張は、目には見えませんが、愛犬のお腹の中でも毎食後同じ状況が起こっています。食事として摂取したドライフードは胃腸内で水分を吸収し、膨張します。膨張した後に数時間かけて消化吸収が進んでいきます。

お腹が膨張したドライフードで大きく膨らんでいる状態にある時は、愛犬はゆっくり静かに休息をさせるよう心がけましょう。

決して、食事をした直後に散歩に出掛けたり、元気に遊ぶよう誘ったり、興奮をさせてはいけません。

食事直後の運動が思わぬ事態を招くことも!大型犬に多い腸ねん転

活発で遊び好きな愛犬の中には、食後すぐにでも散歩に出掛けたがったり、興奮したまま家族に飛びつくこともあるでしょう。

でも、ドライフードを完全に消化しおえるには数時間を要します。つまり食事直後の愛犬のお腹の中は膨張したドライフードでパンパンになったままということを忘れてはいけません。

特にシニア犬は内臓機能が低下しているため、食事の直後に激しく動いたり、散歩に連れ出すと嘔吐や腸ねん転という重篤な事態を招き危険があるので注意してください。

腸ねん転とは、文字通り不意のタイミングで腸がねじれてしまい激痛を伴う症状です。

膨張したドライフードでお腹がパンパンな状態の時に起こりやすく、発症すると自然治癒は難しく、動物病院で手術が必要になる場合もあります。

腸ねん転を防止するためには、食後30分~数時間は安静に過ごすことが何より確実です。

食後はゆっくりお昼寝ができるように生活リズムを見直したり、サークルやクレートで過ごさせると安心です。

食後の体調急変時は、飲食を控えすぐに動物病院へ連絡を

食事をした直後の嘔吐や腹痛など急な体調の変化がみられた時は、すぐにかかりつけ医に連絡をして指示を仰ぎましょう。

シニア期はこれまでと同じ食事、同じ生活リズムで過ごしているにも関わらず突然の体調急変も珍しくありません。

犬は、身体構造上、食べ物を簡単に吐き出すことのできる体質です。しかしながら嘔吐は体に大きなダメージをもたらします。

特に繰り返す嘔吐を繰り返すと、逆流した胃液でダメージも増大しがちです。

愛犬が嘔吐や腹痛を起こした時は

・食べ物、飲み物を全て片付ける

・動物病院へ連絡をして指示を仰ぐ

・吐しゃ物の写真を撮影し、診察時に情報共有ができるように準備をしておく

・嘔吐や腹痛を発症した時間、食事の時間など時系列で情報を整理しておく

このような手順を念頭においてください。

愛犬が食後に体調急変を起こした時にありがちな失敗の1つに「水を飲ませる」という方法があります。

人間の感覚では、水を飲んだり、うがいをすることで口内がスッキリして、気持ちも落ち着きを取り戻すものですが、犬はそうではありません。

水を飲むことで、再度胃腸が刺激され、繰り返しの嘔吐や症状の悪化を招く危険があります。

このような誤解から愛犬に更に辛い思いをさせてしまわないように、獣医師の指示をしっかりと確認しましょう。

まとめ

シニア期を迎えると、これまでに経験したことのない体調の変化や不調を起こすものです。そのような時は焦らずに獣医師の指示を仰ぎましょう。愛犬が健康的で快適に過ごせるよに運動や散歩は食事前に済ませるよう生活リズムの見直しもぜひ取り入れてみてください。




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トリマー・トレーナー 大谷 幸代 (おおたにゆきよ)

大学在学中にイギリスへドッグトレーニングの勉強のため、短期留学。生体販売・ペットショップ店長・トリマー・トレーナー・新規事業開発・成田空港内ペットホテル開業に伴うプロジェクトリーダー・ペット関連用品の開発など、国内最大手のペット関連企業において経験。独立開業後は、WEBサイト、雑誌などへコラム執筆や企業顧問、商品開発、各種マーケティング業、専門学校講師を勤めています。
 
ゴールデンレトリバー(サーフ&海)、チワワ、猫と全員元保護犬、猫達とペットライフがもっと楽しく、もっと快適になるよう目指しています。
 

 
保有資格:
●愛玩動物飼養管理士
●トリマー
●トレーナー
●アロマセラピスト
●ホリスティックケアカウンセラー
●ペット食育士
●ペット災害危機管理士
●マウスケアメンター
●一般社団法人日本ペット用品工業会認定 ペット用品販売士
●ペットロスケアアドバイザー
●セラピードッグトレーナー
●動物葬祭ディレクター
●ペット共生住宅管理士


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